2022年10月中頃、西伊豆・小下田の「中の島」へ秋磯釣行に行ってまいりました。
釣り物は、ウキ釣りで釣れる魚ならなんでも。予約の際釣り物を聞かれるので渡船屋さんには一応「メジナ」と答えますが、実際の心の中はワカシやイサキやソーダが釣れればいいな、という思いです。
「水温高いよ〜まだ23度あるよ〜メジナは釣れないよ〜釣れてもちっさいよ〜」と、来るなと言わんばかりですが、釣れなくても文句無いからと押し切るようにして予約です。
釣りを開始すると、まぁエサ取りが多い多い。秋磯に不慣れなためエサ取りを知るのに一日かかってしまいましたが、ダツ、イスズミ 、アイゴが主なエサ取りでした。
これらの魚を恐れているのか、小さいエサ取りはキワからあまり離れない感じです。ただキワでの活性はとても高く、キワにエサが着水していると、バッカンからヒシャクでコマセをすくっている間にもう釣れてしまったりします。そういうのはだいたい、10cmくらいのメジナです。
エサはボイルオキアミですが、着水と同時に取られるか針がかりするか、そのどちらかしかない感じでした。着水後すぐに針がかりしなければ、もうカラバリです。なのですぐ打ち返さないといけません。
皮算用していたイサキ、ワカシ、ソーダではなく、イスズミ、アイゴ、ダツがガンガン釣れます。
これまで長いこと寒の時期だけ釣りに来ていたので、イスズミ は珍しいです。サイズはどれも25センチくらいですが、同じサイズのメジナと比べて、はるかに強いヒキで、またファイト時間も長いですね。
イスズミ は食べたことが無いので、何匹か持ち帰って試してみることにします。
本命については、午前中ワカシとイサキが一匹ずつ釣れただけ、というド貧果です。
この時期の磯はイシダイ師がメインなのですが、皆さんだいたい早上がりしますね。「飛島」には常連のイシダイ師が乗ってらしたのですが、12時すぎに撤収。船長も早上がりしたいので「釣れね〜だろ〜、上がるか〜」って感じで回収しよう回収しようとしますが、申し訳ないですがとデクラインして釣り続行…。
そして午後1時頃…ラインがバチバチバチ〜と飛び出すヒット。すごい勢いで一気に沖まで走ります。なんだろ青モンかぁ?と思いながら、ドラグを緩めてジージー言わせます。
全然寄ってこないです。寄せてからも全然浮いてこないです。15分くらいかけてようやく取り込めたのですが、結果は43センチ1.1キロのヤイト。60~70センチの青物かと思っていたので、小さい魚で意外です。なんて持久力のある魚なんだ…。
これまで1.65号のラインを使っていたのですが、高切れが多くこの秋から1.85号に巻き替えてました。おかげで?バラさずこんな魚が取れ嬉しかったです。
早上がりしなくてよかった〜。磯釣りは、午前ダメダメでも午後いいことがある場合がかなり多いので、マキエが残ってる限りは早上がりしたくないですね〜。
撤収の時船長が「なんか釣れたか〜?」と聞くので「ヤイト」と答えるとキョトンとしてました。精算の時おかみさんの同じ質問に「ヤイト」と答えるとやはりキョトンとしてました。あんまり一般的な呼び方では無いのでしょうか。スマガツオと言うのでしょうか。
隣の「高島」にのってらしたルアーマンさんには、カンパチやアカハタが釣れたそうです。
帰宅後、ヤイトは刺身にしていただきました。美味しかったです。
この日は他に、イサキ、ワカシ、イスズミ 、ダツ、ササノハベラを持って帰りました。
ササノハベラ、そのシットリした白身は安定の美味さ。
ダツ、脂がのってて意外にうまい。ただ背骨が青緑色なのがいつもながら…。火を通すとこういう色になるそうです。
そしてイスズミ 、塩焼きにしていただきましたが普通にうまし。噂に聞く臭みなんて全くありません。同じく塩焼きにしていただいたワカシは身が固く旨味も乏しい感じで、イスズミ の方がずっと美味いです。これは家族も言ってました。
もしかすると臭くてまずいと言われるようになるのは、もう少し大型化してからとか?あるいは秋磯のイスズミ は臭くないとか?
イスズミ は磯焼けの原因になるらしいです。駆除と磯の保護になるので、こんなに美味しいのなら今後もこっそり持って帰ろうかと思います。
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